【認定者が解説】AFPが意味ない資格と言われる理由|CFPを目指すならおすすめ
- AFPは取得する意味がない資格って言われる理由はなぜ?
- 受講料を払って認定を受けるだけのメリットはあるの?
AFP(AFFILIATED FINANCIAL PLANNER)は国家資格であるFP技能士と異なり民間資格。日本全国で約16万人の資格取得者がいます。(日本FP協会HP)
ただSNSでは「意味ない資格」という声もあります。たしかに仕事で活用できない方にとって「いまひとつ役に立たない資格だなぁ。」と思われるかもしれません。
しかし、AFPだけが手に入る情報も多いです。業務や日常生活で活用できるなら有益な資格と言えるでしょう。
本記事ではAFPが「意味ない」と言われる理由と認定を受けるメリットについて解説します。
- AFPは年会費の割に役に立たないという声がある
- AFPに提供される情報が有益であるという評判も
- CFP認定を受けるならAFPがほぼ必須
- AFPは認定費用・維持費用が必要な資格だが、情報を活用できれば役立つ資格
AFP認定者である私が解説します。
AFPが意味ない・いらないという口コミ
AFP(AFFILIATED FINANCIAL PLANNER)資格取得者は全国で約16万人と幅広く普及した資格。(日本FP協会HP)
しかし、ネット上では「意味ない」「会費が高すぎる」とのネガティブな声も聞かれます。実際の口コミを探ってみました。
金融以外の業界ならあまり意味ない、仕事で使わないからいらない
口コミを見ると、「金融以外の業界ならあまり意味ない」「仕事で使わないからいらない」という声が聞かれました。
教養と奨励金のためにAFP(FP2級)取ろうとしてるのだけど、「意味ない国家資格」とかに選ばれがちでちょいとやる気が削がれる。
— ぬるまゆちゃん (@Rononikki) November 8, 2021
AFP持ってても実務で使えんと意味ないんよ
— イマイチ (@zGe5fH6JTEPb951) December 18, 2021
CFPとAFPの資格を更新しようかすごく悩んでる……
— なると🍥ちゃん@シンガポール🇸🇬 (@hayakuotonani) August 25, 2021
帰国後、金融系に再就職するなら有利になる気がするけど、それ以外の業界ならばあまり意味ない気がしていて😭
なのに年会費CFP二万円、AFP一万二千円は高すぎる😭😭😭
5月に3級とって、9月に2級取ろうかな!仕事で使わないからAFPはいらないや。3級は個人資産、2級は中小企業で取ろう…
— しぇりー (@shelley_dayo) June 15, 2015
ああ、去年やっとくべきだった!!
業務上必要ないのであれば、年会費を高いと感じる方は多いようです。
AFPが意味ない資格と言われる理由
AFPが意味ない資格と言われる理由の大半は年会費が必要だからです。
AFPは一度認定を受ければ生涯有効な資格ではありません。AFP資格を更新するためには、年会費の支払いと継続教育の単位取得が義務付けられています。
AFPの特典を十分活用できない方は「意味ない資格」と感じるかもしれません。
ここではAFPが意味ない資格と言われる理由について探ってみました。
- 年会費が高いから
- 実務で使えないから
- 金融機関で働かないと役に立たないから
年会費が高いから
口コミを見ると、「年会費が高い」と感じている方が多いようです。AFPの年会費は12,000円と少し高めに感じます。
年会費等はFPジャーナル(認定者向けの会報)の送付やセミナーの運営などの会員のためのサービス、加えて、協会の運営のために利用されています。
会員の方からお預かりした年会費等は、会員サポートのほかNPO法人としてのさまざまな活動の支えとなっています。
引用:日本FP協会HP
実務で使えないから
AFPは実務で役に立たないから「意味ない資格」と言われることもあるようです。主に次の理由が挙げられます。
- 認知度が低い
- 結局税務や運用の勉強は必要
認知度が低い
FP(ファイナンシャルプランナー)は広く一般に知られた資格ですが、対してAFPの認知度は低いようです。AFP認定者は2級ファイナンシャル・プランニング技能士でもある場合が大半です。
FP業務に携わる場合「AFP認定者です」よりも「ファイナンシャルプランナーです」と名乗ることが多いのではないでしょうか?ですから「FP技能士を持っているから十分。AFP認定を受ける意味はない」と考える方がいるのかもしれません。
「認知度の高いFPで十分。AFPまで取らなくていい。」と考える方もいるでしょう。
結局税務や運用の勉強は必要
AFP認定を受けても実務で活用するためには、継続した税務や運用の勉強は必要です。資格を取ればそれで終わりではなくFP業務に携わる以上、最新の知識にアップデートしないといけません。
AFPでなくても勉強は必要であるため、「結局勉強しないといけないんだから、AFP認定を受ける意味はない」と考える方がいるかもしれません。
ただ、AFPにしか手に入らない会報やセミナーはあるため自己研さんに役立つ資格であることは確かです。
セミナーや勉強会を通して、他のFPと交流でき刺激になります。
金融機関で働かないと役に立たないから
FP業務で必要な金融機関で働かない方にとっては、AFPのメリットが得られる機会は少ないでしょう。
ただ、金融機関以外でも次の業務では役立ちます。
- セミナー・・・AFPとして金融講座の講師ができる
- 執筆・・・AFPとして執筆に携われる
副業を考えている方にはおすすめです。
AFPが役に立つという口コミ
口コミを見るとAFPが意味ないという口コミだけでなく、役に立つという声も聞かれましたので紹介します。
CFP試験を受けるために登録した、資料提供があるから凄くイイ
口コミを見ると「CFP試験を受けるために登録した」「資料提供があるから凄くイイ」という声が聞かれました。
AFP継続教育
— マイペースな個人事業主です💚ジムトレにハマってる (@shinn_re) February 28, 2023
5単位申請済み、5単位申請中、残りあと5単位
FP業やってないのでAFPいらないかなとも思うけど、怪しい儲け話を勧められて「胡散くせー」って気付くぐらいの知識は身につくね。何でこんな話に騙されるの?って人多いのでそれが身につくだけでも人生有利です🙂 pic.twitter.com/iCHa0AAhDQ
今日、AFP認定が届きました😊
— yu (@yoe8635jp) August 5, 2021
CFP試験を受けるために登録したけど、意外とFPジャーナルが読み物として面白そう(*^^*)
毎月頑張って読むことにします(^-^)/
2級のFP合格したらAFPの登録が出来るんだけど、FPジャーナルという読み物があったり、資料提供があるから凄くイイ!
— 釜飯 | BTC積み立て |2級FP技能士 (@KMOT_27) April 21, 2023
年金支給の引き上げだったり、NISA・iDeCoの活用方法が具体的な記事で書かれているから継続的な勉強になって超満足✌️
AFPのセミナー初受講👏✨
— たまご@AFP (@FP202200303) May 17, 2023
具体的で実務経験無しでもわかりやすかったです!!ただIFAになるには道のりも長ければ結構お金がかかるものなんだなぁと…
今後の展開に向けてインプット頑張っていこう!
CFPを目指すならAFP認定はほぼ必須です。
意外に多い?AFPのメリット
AFPはメリットの多い有益な資格。
- FPジャーナルが毎月購読できる
- セミナーに参加できる
- CFPを目指せる
FPジャーナルが毎月購読できる
FPジャーナルはAFP・CFP認定者だけが読める会報です。月1回発行され、最新の税制情報や資産運用に関わる情報が掲載されており、「役に立つ」と口コミでも評判です。
たしかに情報量も多く最新の情報が掲載されていて、日本FP協会が発信する情報だから信頼して顧客にも伝えられます。
FPジャーナルを定期購読していると思えば、それだけで年会費の元は取れていると感じます。
セミナーに参加できる
AFP認定者向けのセミナーが毎月多く開催されており、最新の情報が手に入ります。セミナーで最新の情報を手に入れたいという方にはおすすめです。
また、セミナー以外のSG(スタディ・グループ)などの参加により、他のFPとも関わりを持てます。
オフライン・オンラインともにFPのコミュニティに参加できるという点が魅力の一つです。
CFPを目指せる
CFPはFPの最高峰とも言える資格です。
CFP®資格は、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2023年2月現在)で導入されている、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」で、FPの頂点とも言えるものです。 引用:日本FP協会HP
AFP認定者はCFPの受験資格を得られます。
Q1-4CFP®資格審査試験の受験資格を教えてください。
A1-4AFP認定者であること、もしくは所定の大学院で単位を取得すると受験できます。 以下の①または②の条件を満たしていることが条件です。
① AFP認定者であること
② 所定の大学院で単位を取得すること
引用:日本FP協会HP
CFPの難易度は高いですが、その分保有者も少ない資格。目指す価値のある資格と言えるでしょう。
CFPを取得すると、FP1級の受験で学科試験が免除されます。
もし、FP1級まで目指す方はAFP・CFP認定を受けてみるのも有効な方法かもしれません。
AFP取得になる方法
ここまでお読みいただいて「AFPになろうかな?」と思った方に向けてAFP認定の方法を解説します。主に2通りの方法に分けられます。
- FP2級未受検→基本課程
- FP2級取得者→技能士課程
AFP認定を受ける方法については次の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
≫ AFP認定を受ける方法を解説|最短・最安の認定講座はどこ?
基本課程|FP2級を取得していないなら基本課程から
基本課程はFP2級未受検者向けの研修です。「FP3級もとっていない。これからFPを目指す!」という方は基本課程で目指しましょう。
技能士課程に比べると
- 受講料が高い
- 受講期間が長い
という特徴があります。基本課程の講座を受講料順に並べると次のとおり。
FP初学者がAFPを目指すなら基本課程がおすすめです。
技能士課程|すでにFP2級取得者なら技能士課程
すでにFP2級を取得している方は、技能士課程の研修を受講しましょう。
基本課程に比べると
- 受講料が安い
- 受講期間が短い
という特徴があります。
ただ、FP2級の受検には実務経験が必要。実務経験が定められた年数を満たさない方はFP3級の合格から目指す必要があります。
FP2級に独学で合格する自信があるなら、技能士課程で受講しましょう。
技能士課程の講座を受講料別に並べると次のとおり。
≫ 【レビュー】最安・最短?アーティス(資格対策ドットコム)AFP認定研修を解説
私は実務経験があったため、いきなりFP2級→技能士課程で受講しました。
AFPに必要な費用
AFPは認定と維持費用が必要な資格です。
認定に必要な費用|42,500円〜55,700円程度が必要
AFP認定を受けるためには、最低でも42,500円〜55,700円程度の費用が必要です。
認定講習は最安価格で受講できるアーティスを参考にしたところ、必要な費用は次のとおり。
コース | 【基本課程】 | 【技能士課程】 |
---|---|---|
FP2級受検費用(学科・実技合わせて) | 11,700円 | 11,700円 |
講習費用【基本課程】(アーティスの場合) | 22,000円 | ー |
講習費用【技能士課程】(アーティスの場合) | ー | 8,800円 |
AFP入会金 | 10,000円 | 10,000円 |
AFP年会費 | 12,000円 | 12,000円 |
計 | 55,700円 | 42,500円 |
AFPはメリットが多い資格だが年会費もかかるため熟慮して認定を受けよう!
AFPは意味が無いという口コミもありますが、AFPでしか手に入らない情報もある有益な資格。ただ年会費が必要なため、認定を受けるかはじっくり検討しましょう。
「AFPには少し興味が出てきたけど、会費がかかるのはもったいないなぁ。どうしよう?」と悩まれた方は、次の記事も参考にしてください。
AFPに必要なお金について解説しています。